2016年 01月 06日
出会いと別れ |
今日は長くなります。
ノンフィクションで参ります。
お暇なときにでもどうぞ。
Fさんと出会ったのは
かれこれ5~6年前になるのかな。
私が勤めていた
イヌイットさんでの休憩中。
私はよく近くを散歩していました。
春になるとよけいに
散策したくなります。
芽吹きが美しく
草花も生き生きしてきます。
この日もいつものように
田んぼの畦道をうろちょろ。
ヒバリの鳴き声に癒されながら
レンゲを摘んだりしていました。
鼻唄でも出てくるくらいに
心も足取りも何て軽やか。
青空とレンゲの色が春めいていて
ご機嫌で店に戻っていたら
正面から歩いてくる年配の男性がいました。
あっ、
この人
最近ここら辺よく散歩してる人や・・・
見かけないお顔やから
もしかして
すぐそこの老人ホームに入りはった人なんかもな~
と心で呟き
スレ違い際に
お声をかけたのを覚えています。
何てお声をかけたのかは
忘れてしまいましたが
その時に
最近ホームにやってきた
と聞いたような気がします。
その時に
摘んだレンゲをプレゼントしました。
ご挨拶代わりに。
それがきっかけで
毎日散歩してはるし
毎日仕事で店にいるし
ずっとお見かけするようになって
お声もかけるようになり
お店にも食べに来てくださるようになり
お話しするようになりました。
耳があまりよくないらしく
補聴器をつけてはって
話してても
結構な割合でFさんの一方通行。
言いたいことだけ
パンパンパーーーン!と話して
はい終わり!
と言われるので
噛み合わへんし
それはそれは面白く
でも優しくて
いつもいつも会いに来てくれてました。
聞こえてることもあるし
全然聞こえない訳ではないのに
都合の悪いときは
無視してるから
それがほんまに面白くて
今のは聞こえてるやろーと
思わずつっこんてましまうこともしばしば。
いつ来はっても
私は話に行ってたし
外散歩してはったら
行ける時は出ていってお喋りしてたし
それが毎日の習慣みたいになって
Fさんもホームにいても
話し相手もそういないみたいやし
お喋りするのを楽しみに
ほんとに毎日店に寄ってくれるようになってました。
クッキーだけ買いに来たり
ご飯食べに来たり色々。
私の姿が見えなかったら
ご指名までしてくれるようになって
ほんまに会いにきてくれてて
いつのまにか店でも
爆笑が起きるくらいに
私のファンとして
有名になってました。
知らない人がいると
シャッターを下ろしてて
私の顔見ると別人のように話し出して
それも
周りからしたらおもしろく
私へのスキスキビームが半端なく
私もそれは嬉しいことやったし
歳の差ありすぎて
どうなもならんけど
ほんとにありがたかったです。笑
お釣り渡すときは
ぎゃぐみたいに
手を握ってはったし
いつも写真頂戴と言うてくれてました。
あまりにも毎日きはるし
おもしろいキャラの方だったので
目上の方ではありますが
私もため口で話すようになっていて
そのやり取りは
夫婦漫才のようだったそうです。
私の心の調子が悪く
笑っていない時は
外で話してても
冗談ばっかり言うて
わらかそうとしてくれて
私が笑うと
その顔や!
といつも励ましてくれてました。
逆にFさんが散歩していないときは
たぶん体調がよくないから出てきてないってことやし
心配したり
散歩してても
毎日会ってたら
顔色とか話し方とかで
様子がわかるから
声のかけかた変えたりして
お互いに
いつのまにか
大きな存在になっていました。
笑けるけど。
春になると
自分がホームで育てたチューリップをみて欲しいと
呼んでもらって
お花見したり
テラスで一緒にお茶したり
何年にも渡って
おちゃらけながらも
一瞬を大事にするという時間を過ごしてきました。
そんなあるとき
すごい告白をされまして。。。(^_^)
あの時
あんたが
あんなもんわしに渡すからや。
初めて出会ったあの時。
私が渡した蓮華。
あの瞬間
Fさんのハートに矢が刺さったそうです。
私は爆笑してしまいましたが
嬉しかったー!
心が勝手にそうさせた
何気ない素の自分。
そのことで
こんなご縁が生まれて
性別とか年齢とか関係なく
励まし合ったり元気もらったり
活力になったり笑ったり
そんな時間を共有できる
人との繋がりができて
幸せだなーと思いました。
恋をするということは
素晴らしいことで
生きる力になりますよね。
って私は恋ではなかったが。。。
そんなFさんは元々ご病気ではあったそうですが
随分お元気になられていて
でもあるとき手術をするとだけ言って
それから散歩する姿をみかけなくなりました。
何週間経っても見かけなくて
心配になり
ホームに聞きに行ったのですが
個人情報は全く教えてもらえず
でも
すぐそこのお店で働いてるものです!ってお伝えしたら
Fさんがいつも通っていたことはよく知っておられたので
お元気ですよ
という情報だけは教えてもらえて
お見舞いを渡してきました。
それを聞いてひと安心。
それからどれくらい経ってか
Fさんは無事復活!
会いに来てくれたんやってなーと
喜んでくれてました。
その後は散歩は減りましたが
会えるときはお喋りして
時を過ごし
私が店をやめることになった時
それをお伝えすると
わしはどなしたらええんやー
と
悲しんでくれはって
やめるまえに
食事に誘ってくれはって
一緒にランチにいきました。
っていうても
私がお迎えにゆき すぐ近くのお店でご飯食べて
さよなら~という
ほんの30分ほどのデートです。笑
でも物凄く応援してくれてはって
ほんとに嬉しかった~
なのでそんなつもりなかったのですが
あまりにも会うたび会うたびに言われてたので
自分の写真お渡ししてしまいました。笑
めちゃくちゃ喜んでくれてました。
最初言われてるときは冗談かと思ってて
それでもずっと言われて
一時は怖くなって・・・笑
でももうそうそう会えないし、
まっえーっかーって。ね。
その後
店をやめてからは
Fさんはほとんど散歩しなくなっちゃってたそうで
体調がおもわしくなかったようです。
数ヵ月が経ってから
それを聞いて
ビックリして
元気を出してもらおうと
おやつをお届けに
ホームに行きました。
職員さんにFさん呼んでもらったら
Fさんは会いたくないそうです
って言われてしまい
せめておやつだけでも!
ってお渡ししたら
受けとりたくないそうです
って言われてしまいました・・・
号泣です。
恋に破れた?!?!
ふられた?!
ちゃうちゃう。
あんなに仲良しだったのに
あんなに一緒に時を過ごしたのに
会いたくないし
受けとりたくない
そういう感情って。。。
もしかして
体
あまりすぐれないのか
見られたくないの?
何か悲しくて悲しくて
数年間の思い出が
どわーーーっと溢れてきて
手を触りすぎて度が過ぎて怒ったこととか
そとあと
ションボリしてちょっと間
来んかったこととか
わらけることもいっぱいで
ふじわらさーん!
ふじわらさーん!と
毎日のように呼んで
出ていくまで待っててくれたりとか
テラス販売に同じ日に3回も会いにいてくれたりとか
野球を教えていた昔ばなしとか
お酒で人生えらいことになったとか
みんなの前では見せない
ちょけた顔とか
思いでも一杯で
不思議な関係性だけど
私の中でも大きな存在で
そんな人から
会いたくないって。。。
つらい。。。
でも仕方ない。
望まれていないのにどうにもできない。
押し掛けても会えないし。
心にぽっかりと穴が空いてしまいました。
その後
ほんとにFさんを見なくなったと
店のスタッフが
ホームの人に尋ねたら
Fさんはホームから出ちゃったそうです。
でもその行く先は
プライバシーなので教えてはもらえず
今はどこでどうしてはるのか
わからぬままなのです。
寂しいけれど
元気でいて欲しいと思います。
今でもよく思い出します。
大切な貴重な時間でした。
もしまた会えたら
ありがとうって言いたいです。
なんでやねーん!ってまた夫婦漫才みたいに
お喋りできたらいいなぁ。
人生
出会いも有れば別れもあります。
その時その時を大事にして行きたいと思います。
長々読んでくださりありがとうございました。
自分の中で消化できてなかったもので。。。
。
☆誤字脱字
ひらがな多し!
接続詞不十分。。
読みにくくてごめんなさい。
blog更新
文字を打つのが
途中で勝手に確定されてどえらいややこしくて
こんな文ですんません。
ノンフィクションで参ります。
お暇なときにでもどうぞ。
Fさんと出会ったのは
かれこれ5~6年前になるのかな。
私が勤めていた
イヌイットさんでの休憩中。
私はよく近くを散歩していました。
春になるとよけいに
散策したくなります。
芽吹きが美しく
草花も生き生きしてきます。
この日もいつものように
田んぼの畦道をうろちょろ。
ヒバリの鳴き声に癒されながら
レンゲを摘んだりしていました。
鼻唄でも出てくるくらいに
心も足取りも何て軽やか。
青空とレンゲの色が春めいていて
ご機嫌で店に戻っていたら
正面から歩いてくる年配の男性がいました。
あっ、
この人
最近ここら辺よく散歩してる人や・・・
見かけないお顔やから
もしかして
すぐそこの老人ホームに入りはった人なんかもな~
と心で呟き
スレ違い際に
お声をかけたのを覚えています。
何てお声をかけたのかは
忘れてしまいましたが
その時に
最近ホームにやってきた
と聞いたような気がします。
その時に
摘んだレンゲをプレゼントしました。
ご挨拶代わりに。
それがきっかけで
毎日散歩してはるし
毎日仕事で店にいるし
ずっとお見かけするようになって
お声もかけるようになり
お店にも食べに来てくださるようになり
お話しするようになりました。
耳があまりよくないらしく
補聴器をつけてはって
話してても
結構な割合でFさんの一方通行。
言いたいことだけ
パンパンパーーーン!と話して
はい終わり!
と言われるので
噛み合わへんし
それはそれは面白く
でも優しくて
いつもいつも会いに来てくれてました。
聞こえてることもあるし
全然聞こえない訳ではないのに
都合の悪いときは
無視してるから
それがほんまに面白くて
今のは聞こえてるやろーと
思わずつっこんてましまうこともしばしば。
いつ来はっても
私は話に行ってたし
外散歩してはったら
行ける時は出ていってお喋りしてたし
それが毎日の習慣みたいになって
Fさんもホームにいても
話し相手もそういないみたいやし
お喋りするのを楽しみに
ほんとに毎日店に寄ってくれるようになってました。
クッキーだけ買いに来たり
ご飯食べに来たり色々。
私の姿が見えなかったら
ご指名までしてくれるようになって
ほんまに会いにきてくれてて
いつのまにか店でも
爆笑が起きるくらいに
私のファンとして
有名になってました。
知らない人がいると
シャッターを下ろしてて
私の顔見ると別人のように話し出して
それも
周りからしたらおもしろく
私へのスキスキビームが半端なく
私もそれは嬉しいことやったし
歳の差ありすぎて
どうなもならんけど
ほんとにありがたかったです。笑
お釣り渡すときは
ぎゃぐみたいに
手を握ってはったし
いつも写真頂戴と言うてくれてました。
あまりにも毎日きはるし
おもしろいキャラの方だったので
目上の方ではありますが
私もため口で話すようになっていて
そのやり取りは
夫婦漫才のようだったそうです。
私の心の調子が悪く
笑っていない時は
外で話してても
冗談ばっかり言うて
わらかそうとしてくれて
私が笑うと
その顔や!
といつも励ましてくれてました。
逆にFさんが散歩していないときは
たぶん体調がよくないから出てきてないってことやし
心配したり
散歩してても
毎日会ってたら
顔色とか話し方とかで
様子がわかるから
声のかけかた変えたりして
お互いに
いつのまにか
大きな存在になっていました。
笑けるけど。
春になると
自分がホームで育てたチューリップをみて欲しいと
呼んでもらって
お花見したり
テラスで一緒にお茶したり
何年にも渡って
おちゃらけながらも
一瞬を大事にするという時間を過ごしてきました。
そんなあるとき
すごい告白をされまして。。。(^_^)
あの時
あんたが
あんなもんわしに渡すからや。
初めて出会ったあの時。
私が渡した蓮華。
あの瞬間
Fさんのハートに矢が刺さったそうです。
私は爆笑してしまいましたが
嬉しかったー!
心が勝手にそうさせた
何気ない素の自分。
そのことで
こんなご縁が生まれて
性別とか年齢とか関係なく
励まし合ったり元気もらったり
活力になったり笑ったり
そんな時間を共有できる
人との繋がりができて
幸せだなーと思いました。
恋をするということは
素晴らしいことで
生きる力になりますよね。
って私は恋ではなかったが。。。
そんなFさんは元々ご病気ではあったそうですが
随分お元気になられていて
でもあるとき手術をするとだけ言って
それから散歩する姿をみかけなくなりました。
何週間経っても見かけなくて
心配になり
ホームに聞きに行ったのですが
個人情報は全く教えてもらえず
でも
すぐそこのお店で働いてるものです!ってお伝えしたら
Fさんがいつも通っていたことはよく知っておられたので
お元気ですよ
という情報だけは教えてもらえて
お見舞いを渡してきました。
それを聞いてひと安心。
それからどれくらい経ってか
Fさんは無事復活!
会いに来てくれたんやってなーと
喜んでくれてました。
その後は散歩は減りましたが
会えるときはお喋りして
時を過ごし
私が店をやめることになった時
それをお伝えすると
わしはどなしたらええんやー
と
悲しんでくれはって
やめるまえに
食事に誘ってくれはって
一緒にランチにいきました。
っていうても
私がお迎えにゆき すぐ近くのお店でご飯食べて
さよなら~という
ほんの30分ほどのデートです。笑
でも物凄く応援してくれてはって
ほんとに嬉しかった~
なのでそんなつもりなかったのですが
あまりにも会うたび会うたびに言われてたので
自分の写真お渡ししてしまいました。笑
めちゃくちゃ喜んでくれてました。
最初言われてるときは冗談かと思ってて
それでもずっと言われて
一時は怖くなって・・・笑
でももうそうそう会えないし、
まっえーっかーって。ね。
その後
店をやめてからは
Fさんはほとんど散歩しなくなっちゃってたそうで
体調がおもわしくなかったようです。
数ヵ月が経ってから
それを聞いて
ビックリして
元気を出してもらおうと
おやつをお届けに
ホームに行きました。
職員さんにFさん呼んでもらったら
Fさんは会いたくないそうです
って言われてしまい
せめておやつだけでも!
ってお渡ししたら
受けとりたくないそうです
って言われてしまいました・・・
号泣です。
恋に破れた?!?!
ふられた?!
ちゃうちゃう。
あんなに仲良しだったのに
あんなに一緒に時を過ごしたのに
会いたくないし
受けとりたくない
そういう感情って。。。
もしかして
体
あまりすぐれないのか
見られたくないの?
何か悲しくて悲しくて
数年間の思い出が
どわーーーっと溢れてきて
手を触りすぎて度が過ぎて怒ったこととか
そとあと
ションボリしてちょっと間
来んかったこととか
わらけることもいっぱいで
ふじわらさーん!
ふじわらさーん!と
毎日のように呼んで
出ていくまで待っててくれたりとか
テラス販売に同じ日に3回も会いにいてくれたりとか
野球を教えていた昔ばなしとか
お酒で人生えらいことになったとか
みんなの前では見せない
ちょけた顔とか
思いでも一杯で
不思議な関係性だけど
私の中でも大きな存在で
そんな人から
会いたくないって。。。
つらい。。。
でも仕方ない。
望まれていないのにどうにもできない。
押し掛けても会えないし。
心にぽっかりと穴が空いてしまいました。
その後
ほんとにFさんを見なくなったと
店のスタッフが
ホームの人に尋ねたら
Fさんはホームから出ちゃったそうです。
でもその行く先は
プライバシーなので教えてはもらえず
今はどこでどうしてはるのか
わからぬままなのです。
寂しいけれど
元気でいて欲しいと思います。
今でもよく思い出します。
大切な貴重な時間でした。
もしまた会えたら
ありがとうって言いたいです。
なんでやねーん!ってまた夫婦漫才みたいに
お喋りできたらいいなぁ。
人生
出会いも有れば別れもあります。
その時その時を大事にして行きたいと思います。
長々読んでくださりありがとうございました。
自分の中で消化できてなかったもので。。。
。
☆誤字脱字
ひらがな多し!
接続詞不十分。。
読みにくくてごめんなさい。
blog更新
文字を打つのが
途中で勝手に確定されてどえらいややこしくて
こんな文ですんません。
by oyatuya-kusanome
| 2016-01-06 21:04
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